【スピーキング】リプロダクションとは?効果と方法は?
こんにちは。Bestです。
英語学習者の中には「留学しないと英語は話せない」、「英会話学校に通わないと上達しない」と思っている方も多いと思います。しかし、実際は日本にいても英会話を独学で上達させる学習法があり、これらは通訳学校でも取り入れられています。そこで今回はスピーキングに焦点を当て、リプロダクションという通訳者メソッドを紹介していこうと思います。
リプロダクションとは
リプロダクション(Reproduction )とは文字通り、聞いた英文をそのまま自分の口でreproduce(再現・復唱)する方法です。中学校や高校でrepeat after me と先生に言われ、先生の言ったことをそのまま真似るという英語の授業を受けてきた人は多いと思います。笑
先生たちはリプロダクションを実践していたのです!(本当にこれを知ってやっている人は少ないと思いますが。。)
リプロダクションのやり方は?
ではやり方を説明します。
ズバリ、
『流れてくる英語の音声を聞いて、音声を停止させ、自分の口頭から全く同じように聞いた英文を再現する』
今同じこと言ったやん。。
本当にこれだけです。笑
ただ気をつけるべき点はあるので、もう少し細かく見て行きましょう。
①音声を再生する。
まず英語の音声をそれを2〜5秒程度再生し、一時停止させます。
なぜ、2〜5秒かというと短期記憶で人間5±2語程度までしか覚えていられないからです。
長過ぎると、今なんて言ってたっけとなってしまいリプロダクションになりません。
ただ、慣れてくると短期記憶が鍛えられて5±2語の領域を超えられるようになります。少しずつ伸ばしてみるのもいいですね。
②全く同じように英文を再現する。
音声を停止した後、すぐに自分の口から「全く同じ英文」を、「正確な発音」で再現してください。
完全に英文を一言一句覚えてなくても構いません。大事なのは一旦英文を聞いて、それが頭のなかで「イメージ」し、それを再び言語化することです!!このイメージから言語化するプロセスこそがスピーキングの真髄なのです。
今まで使ってきた過去記事のチャンク例文をもとに見ていきましょう。
①After returning to Japan, / 日本に帰ってきて /
②she taught / 彼女は教えた /
③at several universities. // いくつかの 大学で //
During this time, / この間に /
she became involved / 彼女は関わるようになっ た /
in some UN activities, / いくつかの国連の活動に/
which eventually led / それはやがて導いた /
to her becoming a minister / 彼女が公使になることに /
at the Japanese mission / 日本の代表団の /
at the UN / 国連で /
in 1976. / 1976 年に
この例文において、
After returning to Japan, と音声を聞いた後、音声を止め
After returning to Japan,と復唱します。
それを①、②、③...と続けていきます。楽勝ですね!
リプロダクションの効果は?
リプロダクションをすることでどんなことができるようになるのでしょうか。以下3つ上げてみました。
・聞いた英文を再度頭の中で組み立てるため、インプットされた文法の知識を、アウトプットできる (使える) ようになる。
・頭の中で英文を作ることにより、自然と自分の使えるフレーズ(チャンク)を脳に蓄積することができ、スピーキング力の向上につながる。
・短期記憶の向上(笑)
上に述べたように、自分で使える英文が増えます。
音声を聞いて、それをreproduce するプロセスため、リスニングとスピーキング同時に鍛えられる一石二鳥のスーパー学習法と言えますね!中級者はより効果を高められるよう、英語の音声変化(音の脱落や繋がり・変化など)に気をつけてやってみてください。
まとめ
今回はリプロダクション(Reproduction )のやり方について説明しました。これまで「留学しないと英語は話せない」と思っていた方も、独学で英語が上達するということが少しはお分かりいただけたのではないでしょうか。通訳者もやっているこの方法。皆さんも是非取り組んで英語力を(特にスピーキング)を伸ばしてみてください。
では。