【3技能を鍛える!】Read&Look upとは?効果と方法は?
英語を音読していると、「棒読み」になってしまうことが少なからずあると思います。そこで今回は、短期記憶(リテンション)に向上、文構造の理解力upをもたらしてくれる「Read&Look up」と呼ばれる英語学習法を紹介したいと思います。
Read&Look upとは
Read and Look upとは、一文または一フレーズを音読した後、文から視線を外してその文またはフレーズを再生音読するトレーニング法です。
英語の初学者は文構造や意味を考えないで音読してしまうこともあるので,それを防ぐためにはRead&Look upは効果的だと言われています。
Read&Look upの方法とは
では、早速今まで使ってきた過去記事のチャンク例文をもとに見ていきましょう。
①After returning to Japan, / 日本に帰ってきて /
②she taught / 彼女は教えた /
③at several universities. // いくつかの 大学で //
During this time, / この間に /
she became involved / 彼女は関わるようになっ た /
in some UN activities, / いくつかの国連の活動に/
which eventually led / それはやがて導いた /
to her becoming a minister / 彼女が公使になることに /
at the Japanese mission / 日本の代表団の /
at the UN / 国連で /
in 1976. / 1976 年に
この例文において、
After returning to Japan, 音読した後、顔を上げて文章を見ないで
もう一度After returning to Japan,と音読します。
それを①、②、③...と続けていきます。
みなさん出来ましたでしょうか。
スラスラ出来るまで何度もやってみてください。
別にチャンクごとじゃなく、一文通してやってもいいんじゃないかと
いう意見が出てきそうですが、そうすると覚えにくくてLook up時に忘れてしまいます。
また、チャンクを意識して読むと意味のかたまりが把握でき、より文構造の理解力を上げることができます。
Read&Look upの効果
もちろんRead&Look upをするに当たって、その目的・効果を意識してやることは大事ですね。
主に3つあります。
①短期記憶 (リテンション) の強化につながる
Readした後、再生音読するにはその文を覚えておかなければいけません。これを繰り返しやることによって短期記憶の強化に繋がります。また、それはリスニング力upにも繋がります。リスニングにおいてよくありがちな聞いた音声を忘れてしまうなんてことも減ってきますよ。
②直読直解につながる
文章を読んで理解し、直ぐに顔を上げて再生音読するため、文の最後まで読んで理解するという日本人の訳読は出来ません。そのため英語を英語のまま、英語の語順で理解する能力が向上し、リーディングスピードも上がります。
③文法力とスピーキング力の強化
最初のうちはチャンクごとでいいと思いますが、徐々に一度に読むチャンク数を増やしてみてください。そうすると丸暗記では再生音読することが難しいですよね。頭の中で理解した文章を再び構成する必要が出てきます。文法力とスピーキング力を総動員して行うため二つの能力が向上します。この二つを組み合わせればライティングの向上も見込めますね!
以下オススメの参考書です!最初のうちは、どこでチャンク区切るのかわからないと思うので、スラッシュ付きの参考書を使うといいと思います。個人的には、上のように縦にチャンクが区切られているキクタンリーディングがオススメです!
みなさんもRead&Look upのように4技能を意識した勉強法を実践し、英語力を上げてみてください。では。